職場の文化・風土が人を育てる

ある製造現場でのお話です。

新入社員のAさんが配属されて1か月ぐらいたった時のこと。

ある部品の確認作業を任されて、ひとつづつ、チェックしていました。

ところが、途中から少し気が緩んだのか、
チェックに身が入らなくなったのです。

ふだんならばひとつずつ丁寧に確認できるのに、
これくらいならだいじょうぶだろうと、やや流れに任せてしまうように、
後工程に送っていったのです。

 

Aさんは途中でふと我にかえり、
これではいけない、迷惑がかかる、と、
グループのリーダーに報告に行きました。

叱られるのを覚悟で。

 

てっきり叱られる!と思っていたAさん。

ところが、グループリーダーから出た言葉は、
まったくAさんが予想もしていない言葉だったのです。

「報告してくれてありがとう。
ミスを教えてくれてありがとう」

です。

 

そのあと、すべてのラインを止めて点検。

それは、Aさんが考えていたより、ずっと大変な点検でした。

しかし、問題解決に向かって、全員が全力で取り組む、
自分が入社した会社の仕事への取り組みの姿勢を、
Aさんは自分のミスによって目の当たりにしたのです。

入社1か月のAさん。
それからの仕事への取り組みが変わったことは、言うまでもありません。

 

さて、あなたがこのグループリーダーだったら、
あなたは、「ありがとう」と言えたでしょうか?

あるいは、
ありがとうとは言えなくても、そう思えたでしょうか?

ミスを報告できる、わからないことを臆せず聞ける、
この職場風土は、会社が伝統として大切に培ってきたもの。

素晴らしいと思います。
こうした環境で人が育つのですね。

 

あなたの会社は、ミスを隠さなければならないような、
職場風土になっていませんか?

 

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