「お客様との約束が優先ですよね?」と言って、研修を欠席する人がいます。どうしたらいいですか?

質問内容

研修の予定を組んだら、研修に出るのが嫌なのか、あえてお客様との予定を入れて外出しようとする社員がいます。

「お客様との約束が優先ですよね?」と言われると何も言えず、これでは社員教育が進まなくて困っています。

回答

この質問について、あなたはどのようにお考えになりますか?

「お客様との約束が優先ですよね?」という言葉に弱い経営者の方、いらっしゃると思います。

しかしここは実は、経営者の本気度を社員の方が見ていると考えていただきたいのです。

社員教育に力を入れ始めた初期のころには、こうしたことは珍しくありません。

その時に「お客様優先ですよね?」と言えば、研修を受けなくてもいいんだ、ということがわかると、研修なんてめんどうだなあ、と思っている人は、こうした言い訳で欠席することがあります。

しかし、ここで経営者がご自身の信念を曲げないでくださいね!

なんとしても社員教育に力を入れ、みんなで学び、お客様に喜ばれ、社員も働き甲斐を感じ、そして、もっと良い会社にして社会に貢献し、社員と一緒に幸せになるんだ!という気持ちを忘れないことです。

そして、そのことを最初に、社員の皆様にしっかりお伝えになることです。

ある企業の事例

ある中小企業のお話をしましょう。

やはり、定期的な研修を取り入れた初期のころに、同様のことがあったそうです。

最初、社長は冒頭のように「お客様優先ですよね」と言われ、仕方がないな・・・と思い、研修を受講しないことを許可していたとのこと。

結局そのうち、「お客様との約束で・・・」という言い訳によって、欠席する人が増えていき、研修の計画が一つ消え、二つ消え・・・となってしまったそうです。

そんな中、お客様からお叱りをいただくことがあり、社長が謝罪に出かけたときのこと。

謝罪も終わって、お客様にご納得していただいた後、お客様がこんなことをおっしゃいました。

「最近、〇〇会社さんらしくないですね。教育に力を入れて、みんなで一生懸命に取り組んでいるところが、〇〇会社さんらしかったのに。残念ですね」

と言われてしまったのです。

お叱りを受けたことももちろん心に響いたそうですが

「〇〇会社さんらしくない」

と言われたことに大きくショックを受けたとおっっしゃっていました。

そして同時に、お客様がちゃんと見てくださっていることにうれしさも感じたと。

そこで、こちらの社長は、「やはり社員教育をしっかりやる!」と考え直し、次のように、社員の皆様に宣言したそうです。

「これからもっと社員教育に力を入れます。もしもそのことが嫌だなと感じて、会社の方針に従えないなと思う人は残念だけれど、一緒にはがんばれないと思います」

これはかなり、本気が伝わりますよね!

でもだからと言って、退職した人は一人もいなかったとおっしゃっていました。

しかし、社員教育に力を入れるといっても、お客様にご迷惑をおかけしてはいけませんから、

前もって研修計画を立て、お客様には

「○日には、社内研修があるため、この日を外して訪問させていただきたい」

と、お願いするように、社員の皆様が徹底し始めたということでした。

確かに、場当たり的な研修実施では、社員の皆様も仕事の段取りがしにくいでしょうから計画的であることは大切です。

また、お客様には、会社の方針であることを事前に書面などで通知ができると、研修にも参加しやすくなりますね。

まとめ

「お客様との約束が優先ですよね」

この言葉は一見正しいです。

しかし、社員教育は、もっと会社をよくして「お客様にさらに喜ばれる会社をめざす」ためのものですから、お客様が研修の実施に対して不満を抱かれることはないでしょう。

社員教育をしっかり行い、良い会社にしていきたいという社長の思いをしっかり伝えること。

それが社員の皆さんの幸せにつながるのだということをしっかり伝え、わかってもらう必要があります。

「何のためにやるのか」がないと、人は動かないからです。

そしてそのうえで、社員の皆様が業務に支障なく、お客様にもご迷惑をおかけしない方法を考えてご理解いただき、計画的に実践なさっていくとよいかと思います。

新しいことを始めるとき、それが良いことかもしれないとわかっていても、人は心のどこかで抵抗があるものです。

ですから、社長の強い気持ちが大切。

正しいことを貫くときには、最初は少し強制力があったほうが軌道に乗りやすいです。

自主性に任せて…というのはもう少し先のこと。

成熟した組織になるまでには強いリーダーシップが必要です。

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