新入社員が「マスクをしている人には話しかけにくい」と言います。マスクでそんなに変わるものでしょうか?

質問内容

コロナ禍で、マスク着用がスタンダードとなりました。

新入社員には、わからないことは何でも聞いてといっているのに、マスクをしている人には話しかけにくいようでなかなか聞いてきません。

そのため、問題が大きくなってから発覚することが多くなったように感じます。

どうしたら、早めに聞いてくるようになるでしょうか?

回答

この質問について、あなたはどのようにお考えになりますか?

「何でも聞いてくださいね」と先輩があらかじめ新入社員に言っておくことはとても大切です。

その対応をなさっているのは素晴らしいですね。

さらに、一人一人の新入社員に、 「1対1」の指導係として担当の先輩がついてると、なお良いということは、すでに別のQ&Aでお伝えしているとおりです。

しかし、 「何でも聞いてくださいね」 と言われていても、新入社員にとっては、先輩に話しかけるのは、なかなか難しい様子。

まして、マスクをしている先輩には余計に話しかけにくいと、多くの新入社員が言っているのを、私も実際に聞いています。

マスクをしているだけで、そんなに違うものでしょうか?

先輩にとっては疑問に思うところですよね。

ご自分たちはおそらく、マスクをしていてもしていなくても、一緒に働く仲間に声をかけにくくなったとは感じていらっしゃらないでしょうから。

先輩たちはすでに人間関係が築かれているところへ、コロナ禍でマスク着用となりました。

ですから、マスクのあるなしは、さほど関係ないのだと思います。

しかし、新入社員にとっては、先輩との間にまだ「人間関係」が築かれていません。

下手をすると、マスクの下の顔全体を見たことがないかもしれません。

これでは話しかけにくいのも、当然です。

話しかけやすいか、話しかけにくいかの判断はまず、人間関係があるかないかです。

それを除けば、おそらく「表情」でしょう。

相手が笑顔であれば、話しかけやすいものです。

ところがマスクをしているということは、その表情の多くを、覆い隠しているということ。

笑顔の判断は、「目」と「口元」の占める割合が大きいのですが、そのうちの一つ「口元」は隠れてしまっているのです。

残された「目」だけで笑顔を作るのはなかなか難しいもの。

一度鏡の前で試してみてください。

できれば写真を撮ってみるとよくわかります。

自分は笑顔にしているつもりでも、思ったような笑顔になっていないことを体感なさるはずです。

新入社員にとっては、まだ人間関係が築けていなく、なおかつ、表情のわからない相手に話しかけにくいのは当然であると、想像できるでしょう。

では、どうしたらいいか、方法をお伝えします。

「いつでも話しかけてきてね」だけでは、新入社員は遠慮してしまいますから

定期的に先輩から新入社員に声をかけていただくのが良い方法だと思います。

大切なことは「定期的に」です。

思いついたときにするとか、忙しくなければする、ということでなく、

「1日●回声をかけると決める」こと。

あわせて、短い時間でいいので、ミーティングの時間を、事前に新入社員と一緒に決めておくのも効果的です。

きっと新入社員も安心するでしょう。

1日●回の声掛けと、1日もしくは2~3日に1回短時間のミーティング。

新入社員にしても、「急いでないけれど、確認しておきたいわからないこと」はミーティングで聞けばいいですし、

先輩にしても、まとめて質問に答える時間だと考えれば、効率的でしょう。

自分たちにとっては何でもないことでも、新入社員にとっては、とてもハードルが高いというのは、よくあるものです。

ぜひ「待ちの姿勢」でなく、積極的に先輩から新入社に働きかけてください。

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